松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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文化元年九月
俳諧之連歌


綿畑へ雲納りて後の月
 初夜より峰の鐘ひゝく秋
盤のうへ白の一目露と見て
 画もさま/\の二枚折也
沖遥船のゆきかひ程近く
 旅の勢ひも盃にこそ
凩の吹くもかまハておくる犬
 袂を引て何歟つふやく