松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

俳諧一枚摺

俳諧一枚摺について

俳諧一枚摺 個人蔵

俳諧一枚摺 個人蔵

「一枚摺」とは、文字通り一枚の用紙に印刷された摺物のことである。同様の資料として、絵暦や狂歌摺物、あるいは錦絵といったものはよく知られているが、俳諧一枚摺は今までほとんど注目されてこなかった。
そもそも、俳諧一枚摺は文学資料でありながら冊子ではない。そのため図書館に収蔵されることが少ない。また、著名な浮世絵師の手になるものはごく一部であるため、狂歌摺物や錦絵のように美術館や博物館で体系的にコレクションされることもない。そのため、これまでは注目する人もあまりいなかったのである。

参考文献
1)雲英末雄監修『江戸文学』25号(「特集 多色摺の歴史と俳諧一枚摺 」 ぺりかん社 平14・6)
2)『文学』第6巻2号(「特集 画と文の交響 俳諧一枚摺の世界」 岩波書店 平17・3)
3) Ursula Lienert(Hg.) mit Hannelore Dreves unt Mizuki Wildenhahn,Warten auf das Neujahrslicht:Japanische Grußblätter (Surimono) aus dem Museum für Kunst und Gewerbe Hamburg,OSTASIEN Verlag 2011

具体的な俳諧一枚摺の画像については、当サイト「真田幸弘の俳諧一枚摺」のページ及び下記のサイトを御覧ください。