松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

日記

『御側御納戸日記』

真田幸弘自身に関する日記は、幸弘時代の『家老日記』および『御側御納戸日記【おそばおなんどにっき】』であり、文芸関係の記述が多く見られるものは『御側御納戸日記』である。
御側御納戸役は、藩主の側近くで藩主個人の物品の購入やその管理、藩主と外部との取次ぎなど、秘書のような役割をしていたものとみられ、その日記には、日々の行動や面会者、手紙のやりとりなどが記載されている。幸弘時代の『御側御納戸日記』は、幸弘の藩主在職中のものはなく、現存する9冊すべてが隠居後のものである。そのため、文芸関係とりわけ俳諧に関する記述が大変多いのが特徴といえよう。

真田幸弘関係 御側御納戸日記

資料名 年代
御側御納戸日記 寛政10年(1798)8月―12月
御側御納戸日記 南部坂 享和2年(1802)1月―5月
御側御納戸日記 上 享和3年(1803)1月―6月
御側御納戸日記 下 享和3年(1803)7月―12月
御側御納戸日記 文化元年(1804)7月―12月
御側御納戸日記 上 文化3年(1806)1月―6月
御側御納戸日記 下 文化4年(1807)7月―12月
御側御納戸日記 上 文化5年(1807)1月―閏6月
御側御納戸日記 下 文化8年(1810)7月―12月

すべて、国文学研究資料館所蔵