楽寝にも母は身延を後にセす | 菊貫 |
勘当の場て機を裁切る | 太路 |
油壺さけてふら/\戻り牛 | 馬隠 |
佛法に入る大津絵の鬼 | 素飛 |
姿見にへらむ悋気を解かゝり | 素文 |
酔せた跡か怖い御妾 | 升来 |
釣る幮に丈の低いを嬲られて | 鶴媛 |
涼敷風の真直くに来る | 素飛 |
漕きやうの用なさそうな遊山船 | 升来 |
揃ふ樂器の氣もあふた友 | 菊貫 |
黄金の光たふとき西東 | 雲牙 |
のとかに睡気さそふ講中 | フ |
あらそひの皆われかちな月と花 | フ |
休さへ知れぬ春雨の日に | フ |
- 作者(連衆)
- 雲牙・鶴媛・升来・素文・素飛・馬隠・太路・菊貫(真田幸弘)