松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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地謡の行義調ふ扇かな
 烏帽子の影の畏き全廃
撰集の三とせは反古の山なして
 遠い所も便の折/\
ふたつ啼よつなく守むら烏
 朝にかゝりて松の杖突
はつ鮭の鱗きらめく宵の月
はや帷子の風の身にしむ