見分ンの騎射も其日の真手つかひ | 如圭 |
乳人の側を迯し澤菴 | 芦風 |
遁世の夜はからふしき旅まくら | 馬隠 |
魚の油て奢る七里 | 花足 |
丸山の禿美顔もよく覚え | 太路 |
下戸て難面き拳の先生 | 梅足 |
おしけなく切てくれるも牡丹好 | 環川 |
百両懸た井戸に錠前 | 菊貫 |
相場師も絶へぬ淀屋の白鼠 | 芦風 |
煤掃た夜にとつさりと雪 | 雲牙 |
看病の上手ひそかに笑はせて | 梅足 |
三十二相似珠が疵 | 太路 |
笙の音もなまめく斗昼の月 | フ |
山の手遠くおもひ入秋 | フ |
- 作者(連衆)
- 雲牙・菊貫(真田幸弘)・環川・梅足・太路・花足・馬隠・芦風・如圭