治聾酒にたま/\老の酒機嫌 | 梅足 |
禅の修業に越て来る嵯峨 | 馬隠 |
榾の火に氷る夜すから冬しらす | 梨東 |
一人娘の婿を筭へる | 御 |
代参もうき/\とする願ほとき | 斗凉 |
土産ひらけは落る椰子の葉 | 梅足 |
夏まけの昼寐に通ふ濱屋敷 | 馬隠 |
隺おりてから七日仮橋 | 梨東 |
菜の花にぬつと羅漢の破風見へて | 御 |
桜に近く畳む青傘 | 斗凉 |
糸遊に蝶追まはす女の童 | 梅足 |
ゆへ有寮に琴のしのひ音 | 馬隠 |
丸窓へ角なき月の陰さして | フ |
露ちり/\に荻の上風 | フ |
- 作者(連衆)
- 馬隠・梅足・菊貫(真田幸弘)・梨東・斗涼