松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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冬に其春めくものや隺の聲
 小枩か原に此頃の雪
両かけの荷の片/\ハ蓋はねて
 時を聞折空を見る也
賑な暮しハ魚の鱗ちる
 拭ひ込たる板はめの艶
さし登る月影のいとうき/\と
 あそこや爰にしなにによき/\