懸舟斗湊の盆しらす | 雲牙 |
胡座肌脱き茶碗酒盛 | 菊貫 |
箱入の娘の音じめ唯てなし | 太路 |
冥加な恋も御鷹野の向キ | 花足 |
雪晴も内一巡と打寄て | 梅足 |
居士衣着てから疝気忘るゝ | 梨東 |
しかられに来たをしからす師の機嫌 | 環川 |
鼠狩する比叡の学寮 | 牛如 |
砂原にしらぬあたりも夏の霜 | フ |
枕にひとつもきる瓜番 | 雲牙 |
谷水も汲て招婦の憂きつとめ | 馬隠 |
三人寄れハ高き囁 | フ |
色直し一間は花に醉ふ心ち | 菊貫 |
春の調子のゆるやかな鐘 | フ |
- 作者(連衆)
- 馬隠・牛如・環川・梨東・梅足・花足・太路・菊貫(真田幸弘)・雲牙