塀一重外て雉子鳴水屋尻 | 芦風 |
男めきたる小娘の酌 | 立葵 |
直切らすに直に買切る初鰹 | 雲牙 |
年賀も兼て?く別荘 | 御 |
炷火もふとく長者の蔵の内 | 立葵 |
貞女か噂美女の空耳 | 馬隠 |
また産ぬ先から膝に抱て居る | 杵十 |
日向珎らし煤の大黒 | 太路 |
宝の戸に完示杣の皃出して | 御 |
安きを知て世を小脇差 | 芦風 |
岡釣の互に畚を覗き合 | 立葵 |
数代うこかて碇か川鍛冶 | 馬隠 |
月の夜に成て始る辻角力 | 芦風 |
恩地の堅田秋に出歩行 | 立葵 |
- 作者(連衆)
- 太路・杵十・馬隠・御(真田幸弘)・雲牙・立葵・芦風