面影のかゝらぬ雛の居並て | 太路 |
いつも自慢の長脚盃(コップ)持出す | 中路 |
小利口に小刀鍛冶の口を利き | 立葵 |
柱叩て見セる子の怪我 | 牛如 |
骨斗祭りの渡る大車軸 | 菊貫 |
叱て置て辛子かゝかせる | 環川 |
軽薄も揚屋に馴て常の事 | 馬隠 |
口紅粉見事庭の山茶花 | 中路 |
茶を好ケはこそ此中に俗一人 | 環川 |
また秋めかぬ新城の秋 | 立葵 |
しほ/\と負た相撲の草隠れ | 馬隠 |
いつの間にやら黄昏の月 | フ |
百性のおづ/\見付行抜て | 雲牙 |
飯の礼にハ釣場借す筈 | 環川 |
- 作者(連衆)
- 雲牙・馬隠・環川・菊貫(真田幸弘)・牛如・立葵・中路・太路