取繕て鼻かけ雛の備もの | 梨東 |
数の染木に迷ふふた親 | 馬隠 |
折節ハ鏡に恥る笑くセ | 斗涼 |
陶て燗か菊灰へぐす | 環川 |
翌遣ふ?ごし/\と雪明り | 梅足 |
□@(虫損)@場の觸を目たらけて讀 | 菊貫 |
借し切りの寺は鐘まて留られて | 杵十 |
桜に奥の深き音楽 | 太路 |
九重□@(虫損)@一重は残す八重霞 | 馬隠 |
餅?喧嘩も賣れる春の日 | 梨東 |
鳫首の飛んだかさいこ扨見えず | 環川 |
素人に成てくらい油火 | 斗涼 |
咡き水さす新の月の雰 | 花足 |
寂行秋に何となき音 | フ |
- 作者(連衆)
- 梨東・馬隠・斗涼・環川・梅足・菊貫(真田幸弘)・杵十・太路・花足