地謡のたらぬ雛の囃子方 | 杵十 |
盗猫に夜の錠口 | 梅足 |
御末衆に結句免許の静流 | 花足 |
兄弟多て聴る姪甥 | フ |
武家育また縫上の大遍ざい | 杵十 |
墓目の伝に外遣の札 | 梨東 |
貰たるまゝて家猪には名も付す | 馬隠 |
大鼓のしらへ借る壱引 | 斗涼 |
年忘れ表御殿は番代り | 御 |
牛の尾程の乳母か提髪 | 梅足 |
築山て見れは故郷の安房上総 | 杵十 |
社家の出立の謡典侭 | 梨東 |
宝寵の小口に月を塗出して | |
いつしか風も身に入る頃 |
- 作者(連衆)
- 菊貫(真田幸弘)・斗涼・馬隠・梨東・花足・梅足・杵十