野狐の話の戻を道に踏迷い | 斗涼 |
三廻り武士を止て温泉の山 | 杵十 |
關近くおとろの髪に櫛入て | 御 |
御輿の倶に旅をする猫 | 梅足 |
菊水の簱羽まをて勧化帳 | 雲牙 |
千年を経ても請ぬ金言 | 斗涼 |
上覧に鷹の餌飼の下手上手 | 太路 |
夕暮冴て有さるふ月 | |
江戸詰の噺の末に軽井沢 | 馬隠 |
乱れ伝授の済だ石下戸 | 杵十 |
逆王にして膝崩す敵味方 | 斗涼 |
凧と打毬に隙のない馬場 | 御 |
のひらかな花咲からるきぬさらき | |
霞を分て阿蘇の神職 | 雲牙 |
- 作者(連衆)
- 斗涼・杵十・菊貫(真田幸弘)・梅足・雲牙・太路・馬隠