名もしれぬ鳥に箱根の駕建て | 梨東 |
見知越なる二人笈仏 | 太路 |
田の裾に一つ巻せる水車 | 梅足 |
乗懸て来る礦な嫁入 | 杵十 |
よし原へ道渡る程弾左衛門 | 雲牙 |
大生酔も鷺の足取 | 馬隠 |
納所より料理に豆腐はたらいて | 太路 |
棒を取て庇付だ顔 | 斗涼 |
上下の侭て御胞衣の鍬遣ひ | 梅足 |
大工冥加の奥へのろ/\ | 梨東 |
女手にしかみ火鉢を持兼て | 馬隠 |
子供の眠気覚る修羅事 | 花足 |
月みんと先立ける旅ころも | |
着せ残着たり秋の馬耳峰 | 梅足 |
- 作者(連衆)
- 梨東・太路・梅足・杵十・雲牙・馬隠・斗涼・花足