丹波路の秋にかさはる頭陀帒 | 御 |
木賃の宿のふんぞへる薪 | 雲牙 |
時宜なしにくいと納る茶碗酒 | 斗涼 |
ちよいと出るにも娵ハ蛇除 | 馬隠 |
居続に猪牙も一日臥猪なり | 芲足 |
疝気か先へ知つた初雪 | 梨東 |
常の事引込紫衣の冬籠 | 杵十 |
茶杓(木へんに夕)を持と分ンな人品 | 梅足 |
蚊柱に又行当る長廊下 | 太路 |
月代見えて出る涼風 | フ |
膰に皆覆面の社僧達 | 万年 |
菱牛の木を牛て引セる | 梅足 |
華は今ちら/\散てまた壱 | フ |
菫計に倦る剛力 | 斗涼 |
- 作者(連衆)
- 万年・太路・梅足・杵十・梨東・芲足・馬隠・斗涼・雲牙・菊貫(真田幸弘)