初旅の見ると喰ふとの秋乾キ | 「菊武 |
雨の厠へ簑て行木曽 | 「梨東 |
筒鳥や煙草に息を懸る頃 | 「万年 |
妻の名笑ふ古い細見 | 雲牙 |
目出度ととふも言はれぬ洗髪 | 斗涼 |
寐藁程掃く瀬戸物の鄽 | 太路 |
美しう花咲包む宮柱 | フ |
是も貢の軒の裏白 | フ |
御厩の礼帳様か初筆にて | 「御 |
神詫らしき告子のだし | 「梨東 |
懸人待てハ甘露の口か出来 | 「斗涼 |
石橋の幕明きに急用 | 「杵十 |
坐も枯て牽頭もいつかなま欠ひ | 「馬隠 |
薄茶切りにてやめる女房 | 「梅足 |
- 作者(連衆)
- 菊武・梨東・万年・雲牙・斗涼・太路・菊貫(真田幸弘)・杵十・馬隠・梅足