素人なり置洗濯の閙しき | 斗涼 |
爪に灯して添遂る中 | 万年 |
直をすれハ張篭の虎の首振て | 梅足 |
金屏に夜の明る祇園會 | 笑口 |
降るやうに樗涼敷蝉の声 | 斗涼 |
帆柱斗楼の景 | 立葵 |
室の客皆黒髪に繋れて | 白日 |
恋にも心早き名将 | 梅足 |
打擲に逢たる顔は狆てさへ | 環川 |
果報やけして跡の後悔 | 立葵 |
行ものハ斯そと所化の車見て | 太路 |
花散隠す塵塚のうへ | |
三日月ハまたかと捜す遠霞 | |
とふしてみても遅き夕暮 |
- 作者(連衆)
- 環川・立葵・笑口・梅足・万年・斗涼・白日(真田幸弘)・太路