時鳥袈裟か覚悟の枕也 | 梅足 |
洗ふた髪に凄い紅粉鉄漿 | 太路 |
来るやいなや入らさる世話を伯父坊主 | 万年 |
きのふハ膾けふは菓子皿 | 環川 |
山王の町屋も猫の額ほと | 梅足 |
畳めと場取る雪の傘 | 斗涼 |
寒牡丹春へ日数も廿日程 | 白日 |
隣しらすに眉のない娵 | 梅足 |
中宿の冷飯旨く思ハれて | 環川 |
戸塚泊りに捜す睾丸 | 立葵 |
石川に底のへなつく渉し舟 | 菊武 |
真昼の月に揚る野雲雀 | |
暦にも今としるして花盛 | |
きさらき央大掃除する |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・太路・万年・環川・斗涼・立葵・菊武