松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

名残表(ナオ)

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世の様や女衒も参る梅若忌  馬隠
 振袖抱て居る屋根舟 白日十一
顔つきに利た辛子の笑はれて  梅足十二
 夜宮ハ武家と成リし見世先 貫環十一
金屏に舞出シそふな夏の鷹  太路
 手に鋤鍬は持タで百姓  馬隠十一
心なく足袋干て置背戸の梅  「梅足十三

 海?苔?誉てく喰ふ人の京談 「貫環十二
内證ハ新造出しの百くせり(?) 白日十二
 白歯億せす灯火の前  太路
夜迄も掛る法事も藝の規模 「貫環十三
 心如の月の?兀た丸盆  フ
桐一葉小扇て散らす刎釣瓶  馬隠十二
 ざくりと袖に?係?綿の穂  フ
作者(連衆)
白日(真田幸弘)・馬隠・梅足・貫環・太路