紅葉しく亦一景色あるさくら | 貫環五 |
素人に成て酒に手かなし | 太路三 |
襖越なまめきあへる煤の胴 | 簣十四 |
冬牡丹咲く雪の懐 | 立葵四 |
取巻て席画好みの兆典子 | 陸馬五 |
数奇屋料理て水魚交 | 菊武三 |
恋し鳥今一聲は初鰹 | 白日五 |
盧橘に月の縁たかし | |
ふと逢し狂女にそつと夜の道 | 牛如四 |
堤八丁きれる分別 | 太路四 |
鈴の音近うきこえて流行神 | 陸馬六 |
凪を見切て百里乗る舩 | 菊武四 |
初花も此頃ならん此夕 | |
小松はとれてみな削掛 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・貫環・太路・簣十・立葵・陸馬・菊武・牛如