元日産声岩戸二度あけて | 花足 |
宿直ひつそと三僕の沙汰 | 梨東 |
不夜城に千両金の矢種有 | 菊貫 |
美男か症疵て憎るゝ人 | 貫環 |
胴上の唄に酔ふたと呉服の間 | 立葵 |
師走しらすの顔て寒梅 | 菊貫 |
灯の影を越し/\神の前 | 有佐 |
軽い疱瘡も孝行の内 | 貫環三 |
紫陽花や人も薄柿水浅黄 | 花足四 |
退かれたと言ふ分て廣崎 | 有佐二 |
膝に羽織を畳む猪牙朝帰り | 菊武三 |
袖を引れて桜又見る | 貫環四 |
眠さうな月の様子を山笑ふ | 有佐三 |
出立長閑に右据の鷹 | 菊貫四 |
- 作者(連衆)
- 菊貫(真田幸弘)・花足・梨東・貫環・立葵・有佐・菊武