川風の茶代焚て居る捨筏 | 花足 |
助けた身投顔てふく橋 | 白日公 |
うつくしい程気違の物凄し | 簀十 |
若後家持にかたい身代 | 陸馬 |
酒も髪も三日持越す祭客 | 梨東 |
日光責の棒か肝心 | 莫牙 |
大杉戸虎の生たは見もせねと | 陸馬 |
雪にはもなき官軍の将 | 梨東 |
声寒し月なき夜半の鐘幽 | |
京も伏見も一眼一廓 | 白日公 |
恨ミ事半分いふて唯なみた | 陸馬 |
身構をして頓て着く船 | |
しら雲とのみ詠ける花遠し | |
たときいやしき春の賑ひ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・花足・簀十・陸馬・梨東・莫牙