むくつけく紅葉に衛士の大胡座 | 白日 |
親王様もおれも人間 | 陸馬 |
玄関の隅に木馬の足の跡 | 梅足 |
枕返しの儘に寝る所化 | 立葵 |
いつか咲く枇杷に紙燭の火か移 | 白日 |
食気に触る安産の伽 | 貫環 |
かねをする耳にうるさききよう/\し | 立葵 |
なきより力ふたり住む尼 | 梅足 |
傾城の罪つくりたる名の懺悔 | 簀十 |
角力の隠し妻か裏店 | 貫環 |
内談を仕廻と月の七つ迄 | フ |
菊を見るうち茹新蕎麦 | 花足 |
春ならぬ春花ぬりの器物 | フ |
ぬれた所か直に陽炎 | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・簀十・梅足・陸馬・貫環・花足・立葵