尼寺の住持も聞けハ丙午 | 呉潭 二 |
思案の度に〆まる前帯 | 馬隠 二 |
突出しの文にもひとり師匠番 | 梨東 二 |
小兵衛と呼へハ坊主振向く | 簣十 二 |
携ハれて蓮に着替る厨の中 | 莫牙 二 |
墨画のくきら薄雲に聲 | 立葵 二 |
弓#矢#に委敷僧の噺して | 梅足 三 |
高波越へた舩に剃刀 | 白日 三 |
金持て追人も共に抜参 | 貫環 二 |
お杦杉お玉か顔へ穴一 | 万年 |
年明の本ンの妹に氣か詰リ | 馬隠 三 |
桃の節句を澄潰す安産 | 花足 |
芬ンとする匂ひを花の蓬餅 | |
灰吹にした青竹も秋 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・呉潭・馬隠・梨東・簣十・莫牙・立葵・梅足・貫環・万年・花足