突出の身にしみ/\と中の町 | 呉潭 三 |
螺舎か年をあてゝ見る占 | 斗凉 三 |
川涼し隣の舩の藝聞て | 梅足 四 |
鴎の数のみえる明星 | 立葵 三 |
裏功の軍嵐に散る木の葉 | 白日 三 |
北の方より直の御尋 | 陸馬 四 |
覗れてはつかしさうな礼の目見 | 梨東 三 |
頓て昼迠迄残る有明 | |
萩原に狩衣白き駒むかへ | 花足 四 |
毬栗あたまさける垢離瀧 | 馬隠 三 |
不二晴て粘賣婆の朝走り | 立葵 |
新身を提て完尓り淺右衛門 | 呉潭 |
世の中ハ今をさしての花盛 | |
羽織の塵を打はたく春 |
- 作者(連衆)
- 馬隠・花足・梨東・陸馬・立葵・梅足・斗凉・呉潭・白日(真田幸弘)