乗ぬけて見れハ鳴渡も絶景や | 梅足 |
落た鯨を上るのもシやチ | 馬隠 二 |
乾坤に大放の沙汰のとゝろきて | 斗凉 二 |
百鬼夜行の並ふ宇治殿 | 花足 二 |
子にひとつ包てわたす初ほたる | 呉潭 二 |
貧苦と二身わけの全盛 | 白日 三 |
連退の足跡見れは獨なり | 馬隠 三 |
ぱつと火の出る暮の抜ケ物 | 莫牙 三 |
組屋敷菊に斗は名の高き | 貫環 |
肌の加減も後の月前 | |
新走り配る徳利に仮名て熨斗 | 立葵 二 |
堪忍強き四十七人 | 陸馬 三 |
たしなみて花の衣紋の十九廿 | |
梅と号して壥へ着く舩 | 貫環 二 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・馬隠・斗凉・花足・呉潭・莫牙・貫環・立葵・陸馬