右拵の鷹長閑なる狩出立チ | 白日 二 |
容顔崩す女生酔 | 如圭 二 |
呼捨に妹を聟のいゝかねて | 惠風 二 |
鎧ふたやうに市の買物 | 春眠 二 |
銅佛の勧化いまたに首斗 | 子弦 二 |
土か薬となつて盲ツ子 | 成孚 二 |
家櫻伊達に散たる仲の町 | 其漣 二 |
恋の世界に咲ケる欵冬 | 白日 三 |
鶯や按摩の耳をはぢく時 | 梅足 三 |
禁酒かための酒が持越す | 簣十 三 |
一山を開て智識の破れ衣 | 成孚 三 |
水天狗すむ皮のけんまく | 其漣 三 |
雨晴て弥月の影しつか | フ 三 |
覚えてゐたき露の医心 | フ 三 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・如圭・惠風・春眠・子弦・成孚・其漣・梅足・簣十