だくを追ふ馬の蹄の長閑にて | 成孚 二 |
子に教たる姿見の橋 | 其漣 二 |
菊檐の片荷に冬の走り梅 | 子弦 二 |
慈悲の捌の二度にける暇 | 如圭 二 |
天にあらハ是ハ地にしく比翼胡蓙 | 春眠 二 |
茶にうかされる淀屋辰五郎 | 惠風 二 |
鸚鵡さへいへぬ小米のこなまかみ | 簣十 三 |
見へて見へすみ昼の月影 | フ |
〓遷宮に秋風ぷんと神路山 | 白日 三 |
松に紅葉の五位に布衆連 | 花足 三 |
渡し舩慰なから棹さして | 其漣 三 |
硫黄の鼻に附し温泉戻 | 如圭 三 |
名物もたしなき物ハ花とする | |
初東風吹て明はなし置 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・成孚・其漣・子弦・如圭・春眠・惠風・簣十・花足