手鑑の如し阿佛の反古襖 | 花足 |
八重咲牡丹世ハ落薄着時 | 簣十 |
狂ひ出た弘?弓血氣の廓通ひ | 白日 |
前髪なから権八か膽 | 其漣 |
盃へ一輪散らす冬の梅 | 成孚 |
昼入色印シも?緩やかなたりそら | 如圭 |
川越の胸から上へ日を更受て | 子弦 |
慮外咎て見れハ氣違 | 春眠 |
宵のほと汗を忘れて玉兎 | フ |
苦界十年嶋原を発夢 | 惠風 |
取親をしてよんた妻美しき | 簣十 |
露に濡たもる猫に梅の香 | 花足 |
花を待心は何処所も同じ事 | フ |
寄ると咄もてきる春雨 | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・花足・簣十・其漣・成孚・如圭・子弦・春眠・惠風