松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

半秋摺物

画像を拡大する

半秋

白日庵/菊貫
黒駒に闇/ひきわけて/けふの月

良夜
汐凪て名月ひとつ流れ鳬    杉羽
名月や簫の聞ゆる竹の奥    柳絮
十苻に寝て君待も有けふの月  雲牙
酔醒てけに名月の光かな   斗涼
名月や氷の中の水馴竿     太舟

老鴉有感
寝ぬ鳥の反哺呼らんけふの月 蓼太

海原に積る雪あり今日の月  菊堂
平秩西成
時津風にみのり〳〵てけふの月 太初
天明三卯秋

解説

天明3年(1783)

作者(連衆)
太初・菊堂・蓼太・太舟・斗涼・雲牙・柳絮・杉羽・白日菴(真田幸弘)・菊貫(真田幸弘)