元日のほう/\眉も薄霞 | 杵十 |
乳母そのそいて逃る姿見 | 馬隠 |
実体な気で物言か上手也 | 梅足 |
行余力ある時は禅学 | 杵十 |
山住のかひにははやき郭公 | 梨東 |
鳥渡里へも関越る娘 | 太路 |
流行神むりな願をかけまくも | 斗涼 |
百日法華牛は牛連 | 御 |
葱汁のこふにも匂ふ夕時雨 | 馬隠 |
世に背たる窓に馬耳峰 | 梅足 |
挨拶にむかしの知る古傍輩 | 花足 |
神酒を備へぬ斗勝菊 | 梨東 |
今にまたわすれかねたる月の興 | |
ふと降出すと秋の長隠 | フ |
- 作者(連衆)
- 花足・菊貫(真田幸弘)・斗涼・太路・梨東・杵十・梅足・馬隠