ゆで鶏卵井ふ雛の艶ありて | 御 |
御簾間近く児の一管 | 斗涼 |
活置た万年春上れは鬼の足 | 雲牙 |
とふから雪の沙汰なしに降 | 梨東 |
茶杓持手に薄雲か気の下り | 梅足 |
果報の見える猫鼻筋 | 太路 |
厨泊てとうか隣の出来た娘 | 斗涼 |
なせあの芸のあるに懸り人 | 梨東 |
後見の烏帽子の辻る几天窓 | 杵十 |
御座めてたく低い高砂 | 斗涼 |
禰福の捌に蝋の片流れ | 梨東 |
金も塊傾城の意地 | 太路 |
音信も月の折々風の秌 | |
葎に埋む権扶持の宿 | 馬隠 |
- 作者(連衆)
- 馬隠・杵十・太路・梅足・梨東・雲牙・斗涼・菊貫(真田幸弘)