湯上りの美人旭の顔の色 | 升来 |
朝ハ揚屋も引汐の海 | 仝 |
差紙をそれと見せしの文封し | 清遠 |
蛇の目もわかぬ雪の傘 | 六〓(椀の旁のウ冠ナシ) |
喪の明たのちも日毎に墓参り | 亀齢 |
人はすなをに米しらぬ里 | 仝 |
身ハ不具も甲斐一国の軍配士 | 冬央 |
おかしさわりつく月の夕影 | フ |
送り火に地水火風の盆太鞁 | 冬央 |
連遁二人露に時雨るゝ | 素麿 |
辻占はむかし語りと笑ひ居る | 甘棠 |
家ハ夢想に?富る灸点 | 〓(馬に麗)龍 |
大竹に日のはさまりて奥深き | 蘭兮 |
巽の空か鳴ツて風立 | フ |
- 作者(連衆)
- 升来・清遠・六〓(椀の旁のウ冠ナシ)・亀齢・冬央・素麿・甘棠・〓(馬に麗)龍・蘭兮