呼も世は鶯笛を吹て賣 | 立葵四 |
大道へぶつまわる主たらゝ坊 | 有佐二 |
半時花咲頃を蓮見の人崩 | 菊武四 |
風に袖覆ふひもろきの箔 | 貫環四 |
御神馬の厩色におさなきるゝ白弊 | 花足四 |
上帯を妻の解く凱陣 | 「菊貫五 |
こつそりと請出して置知つた顔 | 立葵五 |
引倡摺巨燵きいと鳴音 | 有佐三 |
雪見舟拍子のぬけた下戸偈唱? | 「貫環四 |
御蓑箱こと例の篳栗(ママ) | 立葵六 |
禅寺はなんのか端に武士めいて | 有佐四 |
足らぬ碁石に菊を並へる | 菊武 |
附たしの枝に枝咲月の酒 | フ |
是も紋日の室の初汐 | 花足五 |
- 作者(連衆)
- 菊貫(真田幸弘)・立葵・有佐・菊武・貫環・花足