賣る時は是も子寶宝カナアリヤ | 簣十十一 |
あの編笠は垣見左内か歟 | 梅彦十一 |
傾城の裾のこほれる戸なし駕 | 花足十一 |
抱付く真似に腹をうつ猿 | 梅足十一 |
山寺や樹下石上に夏しらす | 梨東十一 |
鳴も三年入唐の沙汰 | 白日公十一 |
夜もしんと薪の能の?捨篝 | 梅彦十二 |
東風吹送る迷ひ子の証鉦 | 簣十十二 |
妹許の梅に塩引よく枯て | 梅足十二 |
片腕派出な的の白日黒?ミ | 花足十二 |
九段から見る門跡の破風兀と | 白日公十二 |
皺くぐた袴百両の施主 | 梨東十二 |
足る事を月にたとへし師の教 | フ |
拭ふ側から秋の汗はみ | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・簣十・花足・梅彦・梨東