乗初の馬場勇ましく睾丸鳴りて | 梅足 |
優 とらも諸藝も増る御次男 | 公 |
よし原も三千坊の一構 | 雲牙 |
冨貴を分て貰ふ呼井戸 | 川子 |
夏来んと言し計に青簾 | |
文鰭魚 いやそふに喰ふ乳母の飛魚 | 馬隠 |
我侭をいわせて翌も神参 | 立葵 |
鍬を入ると祟る旧跡 | 雲和 |
日土圭に一寸と遠馬の鞭立て | 公 |
勅使の御宿塩迄もふる | 雲牙 |
南氣に有平糖の躰たらく | 川子 |
夫婦別有り箱入の雛 | 馬隠 |
打寄て文讀ている朧月 | |
あまり利たもひよんな治聾酒 |
- 作者(連衆)
- 雲和・立葵・馬隠・川子・雲牙・菊貫(真田幸弘)・梅足