瓦竈たつや霞のいく所 | 梨東 三 |
捕者沙汰に三日寐ぬ村 | 斗凉 三 |
よく見れハ山鳩一羽冬木たち | 馬隠 四 |
願主ハ三浦屋座不冷の護摩 | 梅足 二 |
金的の額にも派出をそこか江戸 | 貫環 二 |
敵としらてつける宿引 | 「呉潭 |
坊中にひつ張足らぬひとつ鞠 | 梨東 四 |
師匠のをとけ怖くおかしき | |
當物に実櫻ハらり笠のうへ | 「白日 |
鰹賣よむ血の附た錢 | 「梨東 |
倚子を出てしからるゝ母しかる母 | 貫環 四 |
旭の弥陀に生きた天人 | 花足 三 |
紅裏の露に裾引く暮の月 | |
つくり酒屋に秋の蚊遣火 | 莫牙 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梨東・斗凉・馬隠・梅足・貫環・呉潭・花足・莫牙