松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

名残表(ナオ)

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春雨や静に直す枕癖 如圭 三
 初産すらり他家を離レる  惠風 三
吉原はまた踏も見す繪そら事  完路 三
 國〓訛りある一の老職 「白日 四
癖手前されとも沙汰の中り時人  「梅足 四
 田唄謡ふも抱地の内  「簣十 四
駈を追ふ鞍入も有る附木突  「其漣 四

 腹違とは見えぬ兄弟 「成孚 四
今日までの諏訪の近路梅提て 「如圭 四
 神の重荷に権柄な牛  「惠風 四
本陳は捨る蕎麦湯も三斗釜  「完路 四
 家尻を切た壁を見て居る
ほの/\と朝へ残りし月〓
 結句嫌ひの多い関取り
作者(連衆)
白日(真田幸弘)・如圭・惠風・完路・梅足・簣十・其漣・成孚