火を入て筏の上の蚫殻 | 梅足 |
兜脱たハたしか落人 | 斗涼 |
高からす又低からす郭公 | 笑口 |
先も見ぬ顔堤八丁 | 環川 |
天蓋に若衆の腮の卵程 | 万年 |
喧嘩の跡の血りを嗅く犬 | 梅足 |
篭なから家を車に鶏雞啼 | 白日 |
茶碗落として下女か念仏 | 笑口 |
年忘れ罔両みんな坊主也 | 立葵 |
心耳をすます十寸見山彦 | 万年 |
荒馬の夜乗とつくと星をよミ | 笑口 |
朧々と出る月代 | |
花の香を只徐に風の伝 | |
黄昏遅く思ふこしかた |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・斗涼・笑口・環川・万年・立葵
火を入て筏の上の蚫殻 | 梅足 |
兜脱たハたしか落人 | 斗涼 |
高からす又低からす郭公 | 笑口 |
先も見ぬ顔堤八丁 | 環川 |
天蓋に若衆の腮の卵程 | 万年 |
喧嘩の跡の血りを嗅く犬 | 梅足 |
篭なから家を車に鶏雞啼 | 白日 |
茶碗落として下女か念仏 | 笑口 |
年忘れ罔両みんな坊主也 | 立葵 |
心耳をすます十寸見山彦 | 万年 |
荒馬の夜乗とつくと星をよミ | 笑口 |
朧々と出る月代 | |
花の香を只徐に風の伝 | |
黄昏遅く思ふこしかた |