松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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はつ時雨猿も小蓑をほしけ也 はせを
 積る落葉の深き岨道
白壁に名たゝる家の眼に立て
 臼搗音の響をり/\
ひとりてに飪の加減出来上り
 舩荷か着て急にとよめく
新綿の相場のくるふ三日の月
 淋しさつくる樣な秋風