松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

画像を拡大する

文化二年乙丑初秋
俳諧之連歌

草そよく風に骨ありきり/\す

 月明残る岡を行く笠
今絶し相撲の節會忍れて
 居並ふ膝を又かそはふる也
遠く聞く鐘ハ雲より雲に入
 家作似たり上ミ下の宿
雫する簣の鯖の反リかえり
 ものうき/\と夕立の跡