松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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折なから菖蒲咲けり楽之雨

 水雉の扣く黄昏の門
獨楽の木枕一ツ伽にして
 索ふ賎の胡坐どつかり
此頃ハなまり言葉も聞覚へ
 ためつすかめつ手入する松
又してハ月の趣向を案しけり
 風そよ〳〵と涼し夕汐