松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

画像を拡大する

旅の氣になりすましたる霞かな
 今をさかりに咲る菜の花
春の雨煙艸のしめり加減まて
 調法からるゝ小細工の好き
此度は打て替たる住居かえ
 犬の覚のよきに感する
二人寄みたり集る月の友
 秋かせふくむふみの讀さし