松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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文化元年六月九日 白日葊興行
俳諧之連歌


又道の一筋ふえる清水かな
 鳶さへしハし舞ハぬ炎天
名所の山々見ゆる樓に
 試楽の人数うち揃ふたり
餅菓子に皆下戸達のこそり寄
 ふと紀行を思ひ立つ秋
此ころの日和も続く月の空
 花咲く中に得も知れぬ草