画像を拡大する 文化二年乙丑閏八月 俳諧之連歌 わたる雁月の隈とも見る夜哉 秋の野らなる庭へ稀人 取あへす茱萸の佩まいらせて 漢書一冊置忘れたり 平蜘の二尺行ては滞り 衾かさねて風ふせく頃 鐘のこゑ響合たる遠近に ゆふへ静々素湯たきる也