松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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文化二年六月廿六日
俳諧之連歌


身拵いらぬ角力や門涼
 箒目見ゆる夏の夜の霜
長堤靄に隔て果もなし
 火皿合て火を貸てやる
拍子木に皆寄つとふ普請小屋
 置けハ手桶の水に渦巻
いつ咲ていつ散かとも枇杷柊
 昼餉に近き鐘に聞ゆる