松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

画像を拡大する
水口の幣物鷺の立た跡

 三寸の陶の口に若草
旅着も春の日つもり暖に
 かひ抓んたる噺也けり
真砂地に里の中道廣からす
 丸きを轉しとまる期のなき
櫩先へ汐さすに似て月の影
 木樨の香を送る風筋