松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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文化二年三月廿九日
俳諧之連歌


綰るゝも興の餘りや藤の花
 酒闌の後も永き日
百千鳥律派な題を探得て
 流れは山の裾巡り来る
傍からも旅荷の重く思はるゝ
 弟と見れは弟てもなし
から紙おさらりと走る月の朝
 わつかのうちに晴て来る雰