松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

表(オ)

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文化二年乙丑五月十六日
俳諧之連歌


よの常に降を晴間や五月雨
 手おくれしたか田のほとゝきす
〓賓{ウカンムリに「屓」}人に凉しき蓙を敷替て
 家礼か耳へそとものをいふ
川にも名山にも名有たゝすまひ
 曙もよし夕暮も又
盃の影を重て興に入
 小松の上へ紅葉かつ散